プロフィール

うんげん

Author:うんげん
雲南省とチベットの国境らへん↑

やまもと りょーた。

京都

瓜生山の古家に住む

34歳

24カ国放浪

大阪芸術大学、写真学科卒。
長久手町出身。





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01月23日(土)

畳の上で死にたい。

あらすじ後、ワシは師匠と色々話しながら、考えながら、上敷きを縫いながら
今、畳に対して感じている事を言葉で残そうと思う。

まず、今まで幾つかの京町家を自分たちの思うがまま改修してきた。
小世界旅社では約8ヶ月かけて、全て改修した。
店をオープンするには、常識はずれの期間、毎日毎日改修した。
大ボス岡村さんのイメージを具体化するには、技術や知識に乏しく
解体、木工、左官、塗装、水道、電気、など全て図書館の本から学び
一つ一つ自分達の可能な限り制作していった。
ワシのだらしなさや、いい加減さも自分で感じていた。
だから未だに改修は続いている。

でも、店が始まり人が集まり始め、使い道に困ってた家が息を吹き返していく姿に
自分が全力を尽くした快感や実感を覚えた。


2軒目は、小世界旅社に訪ねて来た女の子の京町家。
ものすごい傾いている家。そこの使えなかった2階を住める様にする事。

まず、解体して岡村さんが設計、木工をして、ワシが左官と塗装と電気をする。
15万円と限られた予算の中、汗だくになりながら1ヶ月ほどかかりながら改修をした。

その後、小世界旅社を退社して旅に出た。
写真を学びたくドイツに飛び、ドイツ語に苦戦し放棄してしまった。
お金が無くなり南大東島でサトウキビの工場で季節工をしたあと、
メキシコ、グァテマラ、ホンジュラスを旅した。
知床でシャケの季節工をしたが、自分の気力と体力に負けて脱落し
実家に帰り、クロネコヤマトで夜中2ヶ月働き、また旅に出た。
中国の雲南省で半年が過ぎ去った。

帰国して、北大東島で季節工をし、京都に戻る。

2軒目に改修した家に居候をして、自身初めての木工をした。
天井の断熱と化粧板を貼付けた。

ワシは振り返ると15年間、旅を中心に生活していた。
12年間、誰かをたより自分名義の家を持たなかった。

今、12年ぶりに自分名義の家を借りて、彼女と住んでいる。

左京区の瓜生山の中腹にある、築100年を超える小さな古家。

縁側を張り替え、壁を抹茶色の聚落に塗り替え、キッチンやトイレやお風呂を
少しずつ改修した。建具もバラして直し障子を貼り冬支度をした。
小さな畑を彼女が自然農を実践し、彼女は家の中の作業場で竹細工をする。
ケンカも耐えないが仲直りすると、とても気持ちいい。

そこから、あらすじにつながる。

それまで、畳は畳屋さんに御願いしていた。
畳に対して、直しは出来ないと決めていたのだ。

これから、もし店を作るときに自分で畳を直せれたら、安く工事が出来る。
そんなもんの感情で始めたと思う。

畳と向かいながら1週間の時がすぎた頃、自分の畳に対する思いが変わっている事に気づいた。

自分の作った畳の上で死にたい。

そこから、全て作りたくなった。

床である部分の藁を田んぼで育て、機械を使わず手で作る。
い草も田んぼ育て、泥で染めて、織りを覚えて作る。
縁の素材や色を探し、植物を育てて、染め物を覚えて自分で織る。
今は強度の為、不燃性のビニロンの糸を使うが、
昔ながらの苧麻を育て使い、切れたら自分で直す。

これらを全てするには一生はかかってしまう。

ひょっとしたら、間に合わないかもしれない。

そうワシの人生の目標ができた。

自分の中の死に向かう行為。

なぜワシは生きたいのか?
畳を通して考えて生きたくなったのだ。

それから毎日、師匠に教えを請い、縫いを実践し、
自分で方法を模索し一針一針真摯に縫う様になった。

まだまだ道は長い。

けど、これまで練習してきた上敷きを左京に住む友人達にプレゼントして
喜んで頂いて、ワシの知り合いがワシの縫った上敷きを使ってくれる。

ワシは逃げない。
もう投げ出さない。

畳の上で死にたい。
それは自分の家で家族に囲まれて死ぬ事を望む事。

この先、ワシの作った畳の上で逝って頂けたら、
ほんまに人とのつながりを感じれる様な気がします。

ワシは地球を旅して来た。
いろんな人と出会う事が出来た。
歓喜や別れや失敗をして、自分を知る事が出来た。

これからは、我が家に住み、家族を作り、愛を学び
いつかは、自分の作った畳の上で死にたいと、
そう決意した事を誓いたいと思います。












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